「いまから ここから」✨
さっそく今日のお話です
「毛髪の寄付がしたい」
という友人がどう行動したか?
「寄付をしたい」と思ったきっかけは
大変お世話になった知り合いが余命宣告されて
ショックを受け自分に何も出来ないのを
もどかしく思っていた所
テレビで外国の男の子が髪の毛を寄付したというのを見て
「日本でも出来るかな?」とインターネットで
「髪の毛 寄付」と入れてインターネットで検索
「医療用のウィッグ」を無料で18才以下の
子供たちに提供している団体があることを知り、
髪の毛が抜けても
病気と闘っている知り合いと一緒に闘っているつもりで
髪の毛を切らないでのばそうと3年たったある日、
ちょうど昨年の「かどまの第九」の練習の時、
知り合い方の訃報が入り
「本番が終わったら切ろう」と決め、
髪の毛を切ってフリーザーパックに入れて保管していたそうです(冷蔵庫にいれてません)
「一人で行くのは・・・」とためらっている話を最近彼女から聞き、
「ええ事やと思うし私も寄付した髪の毛がどういう工程で
医療用ウィッグとして贈られるのか知りたいから私こそ一緒に行かせて」
ということになり、
あらかじめ取材させていただきたいと
お約束してお邪魔したのは
「ジャパンヘアドネーション&チャリティ」の事務局
笑顔で女性二人が迎えてくれました。
先ず提供者の彼女が「ドナーシート」に記入。
記入するのは「ドナー情報」と「毛髪の状態」
ここでびっくりなのが
「毛髪」は1年以上たったものでも、
毛染め、白髪染め、パーマなどをしていても
髪の長さのばらつきもOKとの事
寄付された髪の毛の長さを計って
30センチ以下はS、31センチから50センチはM、
50センチ以上はⅬの箱に分けられます。
友人のは1番長いので45センチありました↓
ウィッグに使う事が出来るのは31センチ以上ですが
Sサイズもシャンプーの研究用やカットの練習用などに使われるそうです。
毎日200軒くらい問い合わせや持ち込みなどがあるとの事。
仕分けされたものは処理工場に送られ
ブリーチで色を抜いてどの向きでも使えるように
キューティクルをとります。
その後、処理された毛の束が事務局に戻ってきます。
私たちの見せていただいた「完成品」は、
約30人分の寄付された毛髪からできたウィッグでした↓
下の処理された「毛の束」で約10人分だそうです
18才以下の子供たち限定で無償提供される
この「医療用ウィッグ」
これを受け取る人を「レシピエント」というそうですが、
この活動を応援してくれているウィッグ会社のサロンをお借りして、
「ジャパンヘアドネーション&チャリティ」のスタッフが全国に出張して、
フルオーダーで頭のサイズを計り↓
そのデータを元に、ウィッグ工場で一つ一つ手作業で作られ、
その後、完成品は事務局での検品を経て、直接レシピエントの元に届けられているとの事。
全てのレシピエントにすぐ渡せるわけではなく、
早ければ半年〜1年、
最長2年ほど順番を待ってもらっているそうです。
髪の毛の寄付についてスタッフさんに伺いました。
「レシピエントさんのために
寄付はとてもありがたいですが
髪を切って寄付する人が良い人で、
しない人が冷たい人などとは
絶対思わないで欲しい。
すべてが自由で
それぞれの思いを尊重して欲しいですね」
とおっしゃてました。
このNPO団体の代表は
「ゴミとして捨てられていた髪を
ずっともったいないと思っていたので
何らかの形で世の中に役立てたい」という思いで
この団体を立ちあげられたそうです。
帰らせていただく時、
友人は毛髪の受領書をいただきました↓
帰りの電車の中で「受領書」を見ながら、
「やっと天国の知人に報告できます。
1ミクロでもどなたかの
お役に立てると思ったら
感動です」と友人は言ってました。
素晴らしい「ヘアドネーション」活動
病気と戦っているお子さんが
少しでも笑顔になれるように
これからもがんばって下さい
